

開催趣旨
2008年に岩手・宮城内陸地震という破壊の中から生まれた「くりはら万葉祭」。
今この瞬間も、自然の脅威や社会の分断など、私たちは様々な〝破壊〟と向き合っています。
だからこそ今、「祈り」や「まつり」にもう一度立ち返る時かもしれません。生命をつなぐ土と火。その恩恵と、時に猛威を振るう人あらざる力。
人が自然と共に在るために、縄文の人々が残した祈りの痕跡——縄文土器。
脈々と受け継がれてきた祈り——伝統芸能。
人の手と祈りの結果——食。
くりはら万葉祭は、年に一度だけでも祈りと、これからの生き方を考えるまつりです。
2025年 タラチネの会
くりはら万葉祭とは
2008年の岩手・宮城内陸地震をきっかけに開催。
震災当時、栗原市は甚大な被害を受け、混乱の中にありました。そんな中、私たちで何かできないかと考えていたところ、「お祭りをしよう!」と声が上がりました。
日本人は昔から祝い事や願い事があったときに神を祀って(まつって)きました。
つまり「祭り」を行ってきたのです。お祭りを行う事で、自然の中にある魂や命が荒ぶる神にならないように、また人々を元気づけるために、と想いを込め「くりはら万葉祭」が始まりました。
くりはら万葉祭は東北の伝統芸能と縄文土器づくりを二大柱にしています。
昔からお祭りや地鎮祭など八百万の神に捧げられるために伝統芸能は演じられてきました。現代よりも伝統芸能は東北の人々の生活に根付いていたのです。
また縄文土器は東北地方で多く見つかっています。生きるための道具だった縄文土器は土と火で作られ、〝破壊と創造〟 を繰り返しながら文明を築いてきました。表面には自然をモチーフとした模様が刻まれ、自然と共存してきた 〝いにしえの人々〟 が、自然とともに作ってきた文化だと思います。
そして、2019年にギブミーベジタブルを導入しました。入場料は食材を持ち寄ることです。古代から変わらないこと、「生きることは、食べること」。食材は、環境と人との関わりの中で生まれます。自然豊かな東北の大地から育まれる恵みを、持ち寄り、神に捧げ、料理人が即興アートとして料理していきます。ともに、生きる喜びを食から体験していきましょう。
私たちも震災(自然の力)によって多くのものを破壊されてしまいましたが、昔の人々が破壊と創造を繰り返して文化を築いてきたように、私たちも何度も立ち上がり自然と共に生きて文化を繋いでゆくことを目指したお祭り。
それが「くりはら万葉祭」です。


| 万葉祭の沿革 | |
|---|---|
| 2008年6月14日午前8時43分 | 岩手・宮城内陸地震発生 M7.2 最大震度6強 4022gal 日本国内観測史上最大値で、世界最大の加速度としてギネス世界記録の認定 |
| 2008年7月 | くりはら万葉祭の実行員会「タラチネの会」発足 |
| 2008年9月 | 第1回くりはら万葉祭 開催 |
| 2009年 | 第2回くりはら万葉祭 開催 ライブアート |
| 2010年 | 第3回くりはら万葉祭 |
| 2011年3月11日 | 東日本大震災発生 |
| 2011年 | 第4回くりはら万葉祭 |
| 2012年 | 第5回くりはら万葉祭 |
| 2013年 | 第6回くりはら万葉祭 |
| 2014年 | 第7回くりはら万葉祭 「タラチネの会」代表に三塚比呂が就任 |
| 2015年 | 第8回くりはら万葉祭 |
| 2016年 | 第9回くりはら万葉祭 中止 |
| 2017年 | 第10回くりはら万葉祭 |
| 2018年 | 第11回くりはら万葉祭 |
| 2019年 | 第12回くりはら万葉祭 |
| 2020年 | 「タラチネの会」代表に杉浦風ノ介が就任 第13回くりはら万葉祭 ギブミーベジタブル形式を取り入れ初開催 |
| 2021年 | 第14回くりはら万葉祭 |
| 2022年 | マイケル式かまど屋根が完成 |
| 第15回くりはら万葉祭 | |
| 2023年 | オブジェ再開 第16回くりはら万葉祭 公式では中止 |
| 2024年5月 | 主催が「タラチネの会」から「NPO法人風の沢」に変更 |
| 2024年9月 | 第17回くりはら万葉祭 |



第18回くりはら万葉祭 〜火と土のまつり〜』
2025.10.4(土)
開場:13:00〜
雨天時:伝統芸能は中止
会場:風の沢の裏(宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11)
入場料:1ドリンク注文+食材
| <タイムテーブル> | |
|---|---|
| 10/4(土) | |
| 09:00 | 縄文土器 野焼き開始 |
| 13:00 | 開場 |
| 13:30 | くりはら万葉祭 本祭開催 |
| 神事 祭主:鳥合神社神主 三浦昭徳 | |
| 祝辞(市長・区長) | |
| ギブミーベジタブル開始 ふじわら夏衣(かいごはん/野菜ごはん) 高橋悟(居酒屋ぼったくり/珍味系) | |
| Workshop Dayによるマルシェ会場 | |
| 打ち鳴らし (上野目神楽鶏舞伝承クラブ) | |
| 鶏舞 (上野目神楽鶏舞伝承クラブ) | |
| 三番叟 (上野目神楽鶏舞伝承クラブ) | |
| 14:30〜 16:00 | トークショー:アシリ・レラ『自然と共生を語る』 入場料:3,000円(全てレラさんの交通費及び経費に充てます) まったりーず うぽぽ |
| 16:30 | 七頭舞 (杜乃七頭舞) |
| 17:00 | 八鹿踊り (真坂八鹿踊保存会) |
| 17:30 | 四倉由公彦 |
| 18:00 | 神事・閉会 |
| 18:30 | 打ち上げ 会費:3,000円 |
| 21:00 | 中締め |
| 10/5(日) | |
| 09:00 | カムイノミ (アイヌが「カムイ(神)」に日々の恵みへの感謝や平和、幸福を祈る儀式) 参加費:1,000円+供物(食べ切れる量) |
- 食材は野菜、肉、鳥、魚、自慢の調味料などなんでも構いません。
- その食材をカマドや土器などで料理人が調理してくれます。出来上がった料理はその場にいるみんなでいただくギブミーベジタブル方式です。https://www.givemevegetable.com/
- 飛び込みでギブミー料理参加も可能です。
- ワンドリンクは事前にドリンクチケットをご購入いただけるとお得です。
- キャンプもできます。
地球環境負荷軽減のためにゴミをださない「ゼロウェイスト」の取り組みにご協力ください。
my器、my箸、myコップ持参のご協力をお願いいたします。
前日までの天候によって会場がぬかるんだ状態になっていることもあります。
長靴持参が安心です。
主催:NPO法人風の沢、タラチネの会
共催:Workshop Day
協力:縄紋文化研究会、風の沢ミュージアム





自然と共存してきた“いにしえの人々” が、自然をモチーフとした模様を刻み、自然とともに土と火で作られてきました。くりはら万葉祭では、縄紋文化研究会にご協力を頂き、縄文土器作りワークショップ、くりはら万葉祭での野焼きを開催しています。
| 日にち | 時間 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 8.2(土) 8.3(日) | 9:00〜16:00 | みちのく伝創館 | 土器づくり |
| 9.28(日) | 9:30〜10:00 | みちのく伝創館→風の沢 | 搬入 |
| 10.4(土) | 9:00〜 12:00〜 15:00 | 風の沢 | 地面炙り 野焼き 焼き上がり |


巨大オブジェ焼成の中で、時々の祀り、祈りを捧げています。
くりはら万葉祭にて、巨大オブジェを作成したい作家の方を募集いたします。予算、スケジュールについてはお問い合わせください。


宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11












