くりはら万葉祭 -土と火のまつり-

開催趣旨

 2008年に岩手・宮城内陸地震という災害を被ったにもかかわらず、 前向きな栗原の人たちの笑顔に心動かされ、 何かお手伝いすることができないかと思い「くりはら万葉祭」を立ち上げました。
 人類はモノを作り、壊され、また作っては立ち上がり、 ということを繰り返してきました。このお祭りで次世代と一緒に破壊とは何か、創造とは何かを学び合う機会ではないかと考えております。
 生命を生み繋ぐ土と、営みに欠かせない火。しかし、人智を超えて土と火は生命を奪い破壊してしまいます。二面性を持ち合わせた土と火を操る人類最初の化学「縄文土器」から「いのり」と「まつり」について考えていきます。

2024年 杉浦風ノ介

くりはら万葉祭とは

 2008年の岩手・宮城内陸地震をきっかけに開催。
 震災当時、栗原市は甚大な被害を受け、混乱の中にありました。そんな中、私たちで何かできないかと考えていたところ、「お祭りをしよう!」と声が上がりました。
 日本人は昔から祝い事や願い事があったときに神を祀って(まつって)きました。
つまり「祭り」を行ってきたのです。お祭りを行う事で、自然の中にある魂や命が荒ぶる神にならないように、また人々を元気づけるために、と想いを込め「くりはら万葉祭」が始まりました。
 くりはら万葉祭は東北の伝統芸能と縄文土器づくりを二大柱にしています。
昔からお祭りや地鎮祭など八百万の神に捧げられるために伝統芸能は演じられてきました。現代よりも伝統芸能は東北の人々の生活に根付いていたのです。
 また縄文土器は東北地方で多く見つかっています。生きるための道具だった縄文土器は土と火で作られ、〝破壊と創造〟 を繰り返しながら文明を築いてきました。表面には自然をモチーフとした模様が刻まれ、自然と共存してきた 〝いにしえの人々〟 が、自然とともに作ってきた文化だと思います。

 そして、2019年にギブミーベジタブルを導入しました。お金を介さず、入場料は食材を持ち寄ることです。古代から変わらないこと、「生きることは、食べること」。食材は、環境と人との関わりの中で生まれます。自然豊かな東北の大地から育まれる恵みを、持ち寄り、神に捧げ、料理人が即興アートとして料理していきます。ともに、生きる喜びを食から体験していきましょう。

 私たちも震災(自然の力)によって多くのものを破壊されてしまいましたが、昔の人々が破壊と創造を繰り返して文化を築いてきたように、私たちも何度も立ち上がり自然と共に生きて文化を繋いでゆくことを目指したお祭り。
それが「くりはら万葉祭」です。

万葉祭の沿革
2008年6月14日午前8時43分岩手・宮城内陸地震発生 M7.2 最大震度6強
4022gal 日本国内観測史上最大値で、世界最大の加速度としてギネス世界記録の認定
2008年7月くりはら万葉祭の実行員会「タラチネの会」発足
2008年9月第1回くりはら万葉祭 開催
2009年第2回くりはら万葉祭 開催
ライブアート
2010年第3回くりはら万葉祭
2011年3月11日東日本大震災発生
2011年第4回くりはら万葉祭
2012年第5回くりはら万葉祭
2013年第6回くりはら万葉祭
2014年第7回くりはら万葉祭
「タラチネの会」代表に三塚比呂が就任
2015年第8回くりはら万葉祭
2016年第9回くりはら万葉祭 中止
2017年第10回くりはら万葉祭
2018年第11回くりはら万葉祭
2019年第12回くりはら万葉祭
2020年「タラチネの会」代表に杉浦風ノ介が就任
第13回くりはら万葉祭
ギブミーベジタブル形式を取り入れ初開催
2021年第14回くりはら万葉祭
2022年マイケル式かまど屋根が完成
第15回くりはら万葉祭
2023年オブジェ再開
第16回くりはら万葉祭 公式では中止
2024年5月主催が「タラチネの会」から「NPO法人風の沢」に変更
2024年9月第17回くりはら万葉祭

第17回くりはら万葉祭 〜火と土のまつり〜』
2024.9.28(土)

開場 11:00〜/Workshop Dayマルシェ 12:00〜/万葉祭本祭 開会式 14:00〜
雨天規模縮小/荒天中止
会場:風の沢ミュージアム(裏の広場)

 くりはら万葉祭は生命を生み繋ぐ土と、生命の営みに欠かせない火の力を感じるお祭りです。17回目の今回は栗駒のDJ EVENT【EVERYDAY PEOPLE】とタッグを組んでの万×ピー開催。皆様のご来場を心よりお待ちしています。

<イベントスケジュール>
11:00木製ジャングルジム組立
12:00Workshop Dayによるマルシェ会場
14:00くりはら万葉祭 本祭開催
神事/鶏舞/縄文土器野焼き開始/ギブミーベジタブル開始
15:30ジャンベワークショップ 由木尾晃
18:00神事/八鹿踊り/花火/直会
21:00中締め
<DJ EVENT タイムテーブル>
14:50cookie
16:00KEETA
16:30HILOKO
17:00DJ KAMATAN
18:30池田社長
19:00DJ ぼり
19:30〜フリーDJ(針、レコード、ヘッドホンは持参してください。)


<御来場の皆様へ【※必ずご一読ください】


入場料として募金(任意)、ワンドリンク注文必須食材をご持参ください。

  • 食材は野菜、肉、鳥、魚、自慢の調味料などなんでも構いません。
  • その食材をカマドや土器などで料理人が調理してくれます。出来上がった料理はその場にいるみんなでいただくギブミーベジタブル方式です。https://www.givemevegetable.com/
  • ワンドリンクは事前にドリンクチケットをご購入いただけると幸いです。

地球環境に負荷をかけないためにゴミ自体をださない「ゼロウェイスト」の取り組みにご協力ください。
mymymyコップ持参のご協力をお願いいたします。

前日までの天候によって会場がぬかるんだ状態になっていることもあります。
長靴持参が安心です。



<CAST>
◯音響:Landing Rock Soundsystem
◯料理:高橋恵美子(umui/国境なき飯団)
フルカドコージ(ジーラジーラ/イタリア寄り)
さとうまさのり(MYC RECORDS/中華っぽい)
ふじわら夏衣(かいごはん/野菜ごはん)
高山仁志(SPIKEinc /French.Gastromy)
◯祭主:鳥合神社神主 三浦昭徳 
◯司会:猪又ミカ
◯紙切り:Kイノマタ 
◯火起こし:高橋将 
◯八鹿踊り:鶯沢鹿踊保存会
◯打ち鳴らし/鶏舞:上野目神楽鶏舞伝承クラブ
◯ジャングルジム:木工房瑞. 杉原敬
◯竹テント:イエトカ 山本琢磨


主催:NPO法人風の沢
共催:EVERYDAY PEOPLE /Workshop Day
協力:縄紋文化研究会、(有)栗駒建業、風の沢ミュージアム

自然と共存してきた“いにしえの人々” が、自然をモチーフとした模様を刻み、自然とともに土と火で作られてきました。くりはら万葉祭では、縄紋文化研究会にご協力を頂き、縄文土器作りワークショップ、くりはら万葉祭での野焼きを開催しています。

日にち時間場所内容
6.30(日)9:00〜16:00みちのく伝創館土器づくり
8.4(日)9:00〜16:00みちのく伝創館土器づくり
9.27(金)9:30〜10:00みちのく伝創館→風の沢搬入
9.28(土)12:00〜
14:00〜
19:00〜
風の沢地面炙り
野焼き
焼き上がり

宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11