くりはら万葉祭 -土と火のまつり-

パフォーマー・オブジェ作家

井上哲治(2012)高鞍窯
岩手県一関

『INORI

作品紹介

作品について

天へと旅立ったすべての命に祈りを届けるためのオブジェ。

土台を含めた高さ約4.5m。約1.5mを占める頭頂部には、高鞍窯のシンボルでもある天を仰ぐ巫女が鎮座する。また、多くの犠牲者が出た海がある東側に向け、津波で母親と祖母を亡くした宮城県南三陸町の高校生渡邉里美さんが「祈り」の字を彫りつけたプレートも掲げる。

「まだ震災からたった1年半だ」との思いに突き動かされ、陶器の事前販売の傍ら作業に打ち込んだ。