新春のご挨拶

風の沢ミュージアム
顧問 森繁哉

謹んで、新年のお慶びを申し上げます。

昨年、「風の沢・ミュージアム」の顧問に就任させていただきました。身に余る責務ではないかと思いつつ、この一年、「風の沢ミュージアム」の社会的な役割を熟考いたしてまいりました。

「風の沢ミュージアム」が、単一な現代美術館だけではなく、地域に、ひいては、私たちの社会に、どんな貢献を為し、どんな指針をお示しできるのかを模索することは、公共性を持った、私どものような施設の存在意義ではないかと考えました。

そうした中で、徐々にではありますが、辿り着いた理念は、①「藝術」「教育」「労働」の必要性を啓蒙する機関としての役割であります。「藝術」は伝統と革新に繋がります。「教育」は過去と未来の結びつきに繋がります。そして、「労働」は生活という、人々の営みの継承に関わってまいります。

私たちの社会は、混迷さを深めております。伝統的蓄積を存続させる必要もあります。私たちの生活指針を未来に繋いでいく必然も感じます。地域社会は、そうした人々の暮らしの文化を未来の知としてきました。私たちの役割とは、こうした、営みの歴史を是が非でも繋いでいくことにあるのではなかと考えたのでした。

「風の沢ミュージアム」が、このような、重責を担うことができるかは定かではありませんが、公共性を持った私ども施設の、基本の役割ではないかと自覚いたしました。そして、その目標を持続することこそが、十四年の長きに渡り、みな様方のご支援を受け続けてきた恩に対する、私どもの返礼になるのではないかと考えたのであります。

「風の沢ミュージアム」の、新しい展開に、ぜひ、ご指導、ご鞭撻をいただきたく存じます。新年早々、固い、宣言文のようになってまいりましたが、2018年は、そうした展開への第一歩でありますことをご理解いただき、施設の前進を見守っていただけませば幸いであります。

スタッフ一同、決意を新たにして取り組んでまいります。これを持ちまして、新年のご挨拶といたします。

                                     拝


COMING SOON
「映画『BE FREE! 』風の沢ミュージアム上映会」

映画『BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ』上映会
2018年1月27日(土)
風の沢ミュージアム ・カフェ
(宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11)
参加費:1,000円
開場:16時30分
開演:17時(上映時間112分)

*上映後鈴木聡監督との交流会有り
交流会参加費1,000円(食事付き飲食物持ち込みOK)
19時〜21時ころまで

★BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへHP
http://www.earthcaravan.jp/befree/

主催:BE FREE!栗原上映会実行委員会
協力:風の沢ミュージアム
共催:NPO法人帰園田居創生機構

【ストーリー】
被爆者の想いを乗せた原爆の残り火が、ピースサイクリングで日本を縦断。誰も望まないのに戦争が起こるカラクリが、元イスラエル軍兵士らの証言で明らかになっていく。そして舞台はヨーロッパへ。原爆の残り火に感動した世界中の人々が「違い」を乗り越えつながっていく。一方、アウシュビッツでは「違い」のため人々が迫害された歴史に出会う。はたして人間は、国籍や人種や宗教の「違い」を乗り越えることができるのか?そして、ついに原爆の残り火は、今なお戦争がつづくイスラエル・パレスチナへ。パレスチナ人は本当にテロリストなのか?本当にユダヤ教とイスラム教の宗教戦争なのか?我々が目撃したのは、マスコミが伝えないパレスチナの真実だった!
(2016年/日本/上映時間:112分)

【鈴木聡監督プロフィール】
東京生まれ。早稲田大学卒業後、広告代理店に入社。以来、CMプランナーとして広告制作に携わる。TCC新人賞、広告電通賞テレビ・部門最優秀賞、フジサンケイグループ広告大賞最優秀クリエイティブ賞、ACC賞など受賞多数。東京コピーライターズクラブ会員。今作にて、映画監督デビュー。撮影・編集も手がけた。