新春のご挨拶

風の沢ミュージアム
顧問 森繁哉

 

昨年、「風の沢・ミュージアム」の顧問に就任させていただきました。身に余る責務ではないかと思いつつ、この一年、「風の沢ミュージアム」の社会的な役割を熟考いたしてまいりました。

「風の沢ミュージアム」が、単一な現代美術館だけではなく、地域に、ひいては、私たちの社会に、どんな貢献を為し、どんな指針をお示しできるのかを模索することは、公共性を持った、私どものような施設の存在意義ではないかと考えました。

そうした中で、徐々にではありますが、辿り着いた理念は、①「藝術」「教育」「労働」の必要性を啓蒙する機関としての役割であります。「藝術」は伝統と革新に繋がります。「教育」は過去と未来の結びつきに繋がります。そして、「労働」は生活という、人々の営みの継承に関わってまいります。

私たちの社会は、混迷さを深めております。伝統的蓄積を存続させる必要もあります。私たちの生活指針を未来に繋いでいく必然も感じます。地域社会は、そうした人々の暮らしの文化を未来の知としてきました。私たちの役割とは、こうした、営みの歴史を是が非でも繋いでいくことにあるのではなかと考えたのでした。

「風の沢ミュージアム」が、このような、重責を担うことができるかは定かではありませんが、公共性を持った私ども施設の、基本の役割ではないかと自覚いたしました。そして、その目標を持続することこそが、十四年の長きに渡り、みな様方のご支援を受け続けてきた恩に対する、私どもの返礼になるのではないかと考えたのであります。

「風の沢ミュージアム」の、新しい展開に、ぜひ、ご指導、ご鞭撻をいただきたく存じます。新年早々、固い、宣言文のようになってまいりましたが、2018年は、そうした展開への第一歩でありますことをご理解いただき、施設の前進を見守っていただけませば幸いであります。

スタッフ一同、決意を新たにして取り組んでまいります。これを持ちまして、新年のご挨拶といたします。

                                     拝


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