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2019年 風の沢ミュージアム芸術展・御礼とお願い

 今期、「風の沢ミュージアム」の展示並びに催しを振り返り、ご支援いただきました関係各位の皆様方へ、その実績をご報告させていただきながら、日頃のご疎遠、ご無礼をお詫び申し上げ、来期の企画への第一歩といたしたい所存であります。
 今期、「風の沢ミュージアム」の展示は継続的なモチーフに沿いながら、「家・シリーズ」の第二弾としまして、行動芸術展「家は歌っている —お蚕様の紡ぎから―」を企画展示いたしました。
 家が地域の産業と密接に結びつきながら家計活動の根幹を形成しつつ、民俗生活の思考を育んでいく過程を現代アートに還元し、表現・展示いたしました。又、企画に沿うように参加作家のワークショップを開催し、展示作品の更なる、理解を深めてまいりました。
 そして、今年度は地域充実型イベントを展開し、地元企業、地元文化団体、地元有志の参加を促す意図を持って、いくつかの行動芸術を実施しました。「風の沢ミュージアム」の施設を最大限活用しながら、さまざまな舞台芸術の開催、それに地元民俗芸能に新たな光を当てる講座の開催など、その意図を充実させました。
 そうした一連の行動芸術は、地域の魅力を再発見しながら、確実に、来期の企画に繋がり、ミュージアムの更なる発展の礎を築いたのではないかと思っております。
 さらに、「風の沢ミュージアム」の根幹であります「田園学舎」の開講は、「里山人間学」に集約させつつ、本講座の独自性を発揮し、内外で活躍する講師陣を迎えながら、地域にあって学ぶことの重要性を提示するよう、心がけました。
 宗教学、民俗学、芸術学の研究者、実践者の講師陣は、本講座が地域の新しい知の胎動になりつつあることを評価され、講座開催の社会的意義にエールを送っていただきました。そして、学舎に参加いたしております学びの方々におかれましても、ミュージアムの意図を十分にご理解いただきながら、その探究の熱心さが印象深いものでありました。
 こうした一連の事業展開は、皆様方の厚いご支援の賜物とスタッフ一同こころから感謝申し上げ、今期の催しを閉じることができました。改めて御礼申し上げたいと思います。
 さて、来期につきましては、今期の反省点を踏まえながら、「風の沢ミュージアム」の独自性を更に深化させ、地域文化の復興に取り組んでまいりたい所存であります。具体的には、家・ミュージアムとしての意図を充実する企画、第三弾の実施。更に、空間芸術への挑みであります。そして、そうした根幹に「田園学舎」里山人間学があることは申すまでもありませんが、講座内容の吟味を怠ることなく、皆様方に、知の学の充実した提供を図れることを目標にしてまいります。
こうした活動全般を、なにとぞ、来期におかれましても暖かい目でご批判、ご鞭撻いただきますようお願い申し上げまして、御礼とお願いに変えさせていただきます。

                 「風の沢ミュージアム」館長 森繁哉